加治隼人
福岡市東区塩浜1丁目のアパートで1月、住人でネパール国籍の男性の遺体が見つかった事件で、福岡県警は16日、ともに同国籍で、同居していた留学生ダカル・プラシャンタ容疑者(22)を殺人容疑で、無職ダルラミ・マガル・ディリップ容疑者(22)=同区和白1丁目=を傷害容疑でそれぞれ逮捕し、発表した。容疑について、ダカル容疑者は「首を絞めたが殺すつもりはなかった」と否認し、ダルラミ容疑者は認めているという。
捜査1課によると、死亡したのは、留学生バルシラ・スジャンさん(24)。ダルラミ容疑者は1月7日午前1時~午前2時半ごろ、現場アパートの室内で、バルシラさんの顔を数回殴ったり腰を蹴ったりして、顔面打撲などのけがをさせた疑いがある。ダカル容疑者は同日午前3時ごろ、この部屋でバルシラさんの首をひも状のもので絞め、窒息死させた疑いがある。
同日午後5時過ぎに、ダルラミ容疑者が「友人の様子がおかしい」と119番通報していた。3人は知人関係で、前夜からバルシラさん宅で飲酒していたといい、同課はこの間に何らかのトラブルがあったとみている。
バルシラさんの顔などに複数のあざがあり、司法解剖の結果、死因が首を絞められた窒息死とみられることも判明し、事件性があるとみて捜査していた。(加治隼人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル