青色発光ダイオード(LED)を開発した功績で2014年にノーベル物理学賞を受け、今年4月に92歳で死去した名城大学特別栄誉教授の赤崎勇さんをしのぶ会が22日、名古屋市内のホテルで開かれた。
赤崎さんは青色LEDの開発過程で、硬くて頑丈だが作製や加工が難しい窒化ガリウムの使用にこだわり続け、名古屋大教授だった1985年、当時大学院生だった天野浩・名古屋大教授とともに良質な結晶作りに成功。青色LEDの開発により、一般の照明に使える白い光を作れるようになり、省エネで長寿命なLED照明の実用化がかなった。
14年のノーベル賞を赤崎さんと共同で受けた天野さんも参列し、「青色LEDは赤崎先生の信念の強さ、諦めない心がもたらしたものだと思っている。挑戦的なテーマのお手伝いをさせてもらえたのはこの上ない幸運で、名誉なこと」としのんだ。「若手を育てる時にも、感情的にならずに若手に寄り添って育成していただいたのがありがたかった」と振り返り、ノーベル賞受賞後も大学のシンポジウムで学生からの質問に笑顔で答えていた姿が印象に残っているという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル