今年のノーベル賞の発表が2日から始まる。2021年の真鍋淑郎氏(物理学賞)に続く日本の29人目の受賞者が出るか、期待が高まる。今後も受賞者を輩出していくためのカギを探ろうと、改めて受賞者のことを調べてみると……。
「人類への貢献をたたえるノーベル賞を、我が国の研究者が受賞されることは、日本の研究者にとっても大きな励みになる。今年も日本の大学や研究機関の研究者の方々、また海外で活躍されている日本人研究者の方々が受賞されるように祈りつつ期待している」
発表を翌週に控えた9月29日、高市早苗科学技術担当相はこう話した。
ノーベル賞と言えば、京都大学、というイメージがとりわけ年配の人には強いだろう。
これまでの日本の自然科学3賞(生理学・医学、物理学、化学)の受賞者は計25人。卒業した大学(学部)は、京大が最多の8人だ。
1949年、日本初のノーベル賞受賞者となった湯川秀樹氏(物理学賞)をはじめ、81年化学賞の福井謙一氏、87年生理学・医学賞の利根川進氏と、3賞の日本「初」をすべて独占している。
最近では、リチウムイオン電池の開発に貢献した吉野彰氏(2019年化学賞)、がん免疫治療の本庶佑氏(18年生理学・医学賞)らが記憶に新しい。
かつて取材した元京大総長は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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