スタジオジブリの世界観を表現した公園「ジブリパーク」(愛知県長久手市)で最後のエリア「魔女の谷」が16日開業し、全面オープンした。愛・地球博記念公園内で2022年11月に開園してから1年4カ月。国内外から連日多くのジブリファンが訪れ、早くも愛知の顔になりつつある。(松島研人)
この日開業した「魔女の谷」は、「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」など、魔女が登場する作品をモチーフにした建物が並ぶ。
エリア内に大きくそびえるのは、高さ約20メートルの「ハウルの城」。1時間に数回、城の一部が動き大砲からミストが噴き出る。ハウルやソフィーといったキャラクターの部屋やアトリエ、浴室などが再現されている。
「魔女の宅急便」の主人公キキが暮らした「グーチョキパン屋」では、実際にパンを購入できる。西尾産の抹茶を使用し、生地の中にういろうが入った「ういろうカヌレ」といった愛知ならではの商品も並ぶ。
これまでのエリアにはなかったアトラクションも二つ加わった。メリーゴーラウンドは、「もののけ姫」のヤックルや山犬などジブリ作品にちなんだ動物や乗り物をかたどった。フライングマシンは「天空の城ラピュタ」の世界がモチーフ。どちらも「年に一度、村にやってくる移動遊園地」をイメージしたという。
これまでに開業済みのエリア「ジブリの大倉庫」にも、「君たちはどう生きるか」に登場する青サギなどのオブジェが加わった。
監修した宮崎吾朗監督は16日の開園式典で「映画は作った瞬間に手を離れるが、施設は作り終わったときがスタート。100年ここにあり続ける公園になるよう、今後もお手伝いしたい」と話した。
■ジブリの世界、パークの外に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル