奄美通信員・神田和明
猛毒のハブが出没するシーズンを迎え、鹿児島県奄美大島の龍郷町立秋名小で10日、ハブに遭遇した場合の対処訓練があった。専門家から生態の説明を受け、「後ずさりしながら逃げる」などの対応の仕方や捕獲方法などを学んだ。
訓練には児童22人と先生らが参加。県名瀬保健所の恵俊也ハブ対策専門委員らが「ハブは5、6月と9、10月に活発に動き、どこにでもいる。見かけたら1・5メートル以上の距離を保つこと」と注意を促した。
5年の森吉恵菜さん(11)は「ハブは何度もみているけど、怖いと思った。これから草むらには気をつけたい」と話した。先生たちは体育館の床に放されたハブの捕獲に挑み、恐る恐る近づきながら捕獲棒を使って捕まえていた。
ハブは奄美大島と徳之島に生息する。県と地元市町村でつくるハブ対策推進協議会によると、2020年度は前年度より15人少ない29人がかまれる被害にあった。畑や道路などでの被害が多いという。捕獲数は1万8871匹だった。(奄美通信員・神田和明)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル