ハロウィーン本番の31日、東京・渋谷は仮装した若者や外国人らでにぎわった。昨年は直前の週末に酒に酔った若者が軽トラックを横転させる事件が発生するなど逮捕者が続出。渋谷区は今年、路上飲酒禁止条例を制定して100人超の民間警備員を配置した。警視庁も数百人規模の機動隊員らを動員して対応に当たった。
「交差点内で写真撮影はしないでください」。渋谷駅前のスクランブル交差点付近では、民間警備員が仮設やぐらから通行人へ呼び掛けを続けた。夜以降は仮装した若者が増え、一帯は映画やアニメの主人公の衣装を着た人々であふれた。
昨年のハロウィーンでは飲酒によるトラブルが相次ぎ、同区は今年6月、ハロウィーン時期などに渋谷駅周辺で路上飲酒を禁じる区条例を制定。ただ、道路脇にはビールなどの空き缶が目立ち、ごみ拾いをする飲食店員の姿もあった。
また、区による周辺店舗への酒類販売の自粛要請についても、対象を瓶のみから缶やボトルなどを含む酒類全般に拡大。区は今回の対策に計約1億円の予算を投入した。警視庁は夜間に文化村通りなど駅周辺の道路で車両の通行を規制。昨年と同規模の制服警察官や機動隊員らが雑踏警備に当たった。
友人と一緒に米国警察の特殊部隊「SWAT」に仮装した都内の大学1年、楠本のどかさん(19)は「お酒を飲ませない対策には賛成。安全に楽しみたい」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース