身近な行政手続きからハンコがなくなる。菅政権が掲げるデジタル化の一環だが、代わりの手段の整備はこれから。前例踏襲で既得権を守ろうとする「お役所仕事」が変わらないと、ハンコだけをいじめた結果になりかねない。
政府が「脱ハンコ」を加速させ、身近な行政手続きから押印がなくなりそうです。皆さんのご意見をお聞かせください。https://www.asahi.com/opinion/forum/121/
ハンコが様々な手続きで求められてきたのは、手軽で便利だという面がある。ポンと押すだけで、本人の意思で書面が作成されたことを示せる。書き間違えの訂正印としても使える。
一方で、簡単に入手できる認め印は、本人確認の手段としては不十分だとされる。技術の発達で印影から印鑑を簡単に複製できるようになった。政府は印鑑証明の制度は続けるが、実印が必要なごく一部の手続き以外は押印を廃止する。
菅義偉首相は10月26日の所信表明演説で「役所に行かずともあらゆる手続きができる社会を実現する」と宣言した。押印は「原則全て廃止する」と語ったが、問題はハンコの代わりの手段がすぐにはないことだ。
住民票の転入・転出届は押印か…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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