愛知県警中署は2日、名古屋市内のホテルで知人女性に暴力を振るったとして、暴行の疑いで、ハンドボール元日本代表の宮崎大輔容疑者(39)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。弁護人によると「財布の奪い合いになり、もみ合いになったが、髪は引っ張っていない」と容疑を否認。その一方で反省の態度を示しているという。 捜査関係者によると、1日夜に男女4人で飲酒した後、2日にホテルで女性の髪を引っ張るなどした疑いが持たれている。女性が同署に連絡して発覚した。 レジェンド選手の逮捕を受け、日本ハンドボール協会は、宮崎容疑者がアンバサダーを務める日本リーグ機構と共同で声明文を発表。報道を受け、現在事実確認を進めており「スポーツ選手に限らず、暴力行為は決して許されるものではありません。ましてや、日本のハンドボール界を牽引(けんいん)してきた選手、後進の見本となるべき選手の暴力行為が事実とすれば、極めて遺憾に思います」とした。処分等は事実関係が把握した後に判断されるが、名古屋での逮捕について、協会関係者は「協会の活動や競技活動ではないと認識している」と語った。 宮崎容疑者は2003年のアテネ五輪予選から4大会連続で日本のエースとして活躍。テレビ番組にも多く出演し「ハンドボール界の顔」として活動してきた。日本代表は19年1月の世界選手権が最後で、同4月には日体大に再入学。学生コーチ兼選手として、昨年の日本インカレ準優勝などに貢献したが、東京五輪出場に望みをかけるため、今年6月に右肩を手術。来年の競技復帰に向けて現在はリハビリを続けていた最中だった。 ◆宮崎 大輔(みやざき・だいすけ)1981年6月6日、大分市生まれ。39歳。小学3年でハンドボールを始め、大分国際情報高2、3年時に全国高校総体得点王。日体大に進学も03年に大崎電気とプロ契約。09―10年のスペイン・アルコベンダス挑戦を挟み、日本リーグで史上最多の975得点。19年に大崎電気を退団し、日体大に3年生として再入学。五輪はアテネ大会予選から4大会連続で挑戦も本戦切符はつかめず。174センチ。
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