「映画に出演できる」と偽り、演技レッスンを受けるよう勧誘したなどとして、愛知県警は26日、芸能関連会社「K―power entertainment」(名古屋市中区)の実質的経営者大橋剛(57)=愛知県南知多町=と、同社社員土屋健瑠(たける)(26)=東京都江戸川区=の両容疑者を、特定商取引法違反(目的隠匿誘引など)の疑いで逮捕し、発表した。2人の認否を明らかにしていない。
生活経済課によると、2人は5月21日、同社が募集する映画のエキストラなどのアルバイトに応募してきた同県一宮市の女性(19)に対して、架空のオーディションに合格させた後、出演には演技レッスンを受ける必要があるなどと偽り、勧誘した疑いがある。
女性は受講料として25万円を支払う契約を結んだという。
大橋容疑者は過去に経営していた複数の会社でも同様の手口で勧誘を繰り返していたといい、愛知県などに被害の相談もあった。
県警はこれらの会社と契約した被害者は計11府県で1千人以上、被害総額は2億円以上になるとみている。(東谷晃平)
日当をもらえるはずが 「チャンスだから今契約して」
「あなたの才能には見込みがある。芸能界の上を目指せる逸材だ」
大橋容疑者が実質経営する会社では、そんな甘い言葉を駆使して、若い女性を中心に、多くの人を勧誘していた。名古屋市内の女性(22)も、同社の勧誘を受けた一人だ。
昨夏、ネットで映画のエキス…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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