「森のキャビア」と呼ばれる豪州原産の柑橘(かんきつ)系フルーツ「フィンガーライム」の栽培に15歳の少年が挑んでいる。
小さな円筒形の実を割ると、中から粒がいっぱいの実が現れる。高級食材のキャビアに似ていることから、「森のキャビア」とも呼ばれる。欧米で人気に火がつき、国内では和歌山などで数年前から栽培が始まっている。
栽培に取り組むのは、高知県土佐市に住む、県立春野高1年、長尾秀一郎さん。中学1年生だった2020年3月、テレビ番組でフィンガーライムを目にし、すぐに近くの苗木屋で3本ほど購入した。
フィンガーライムの魅力はキラキラと光る果肉だ。白身魚のカルパッチョやケーキに絞ってかけると映える。流通量が少ないので、高い単価での販売も期待できる。
高知県土佐市の市街地を一望できる山を、長尾さんは家族とチェーンソーとのこぎりで2年かけて開墾した。雑木と雑草が生い茂る800平方メートルほどの荒れ地を「果樹園」に変えた。
ちょうど、中学に入って始めたバスケットボール部を半年でやめた時だった。週末を持て余し、山へ通い始めた。
「木を切るのが楽しくて山の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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