新田哲史
北海道内のバス会社が4月1日のダイヤ改定でバス路線の減便や廃止を相次いで実施する。慢性的な運転手不足に加え、労働時間などの規制が始まる「2024年問題」が響いている。道内では昨年からバスの減便や廃止が相次いでおり、住民生活への影響が懸念される。
道内バス最大手の北海道中央バス(小樽市)は4月から、運行する路線バス・高速バスのうち、全体の4~5%に当たる313便を減便・廃止する。同社は昨年12月のダイヤ改定で、過去最大規模となる約640便の減便や廃止、路線短縮をしたばかりだが、再び大幅な減便となる。
4月から始まる労働時間などの規制の影響が大きいという。特に、仕事を終えてから次の出勤までに義務づけられる休息時間(勤務間インターバル)が現在の8時間から9時間に延ばされるため、「深夜や早朝の便を中心に減便せざるをえなかった」(担当者)という。地域別では、北広島市や石狩市を含む札幌地区が225便と多い。
じょうてつ(札幌市)も4月から、市内で運行する路線バスの1割に当たる86便を減便する。札幌市南区や豊平区を走る路線が中心で、一部系統は廃止する。2月13日から路線バス51便を減便していたが、更なる減便となる。
ジェイ・アール北海道バス(札幌市)は、1月末から段階的に進めていた市内の路線バス約20便の減便を4月以降も継続する。(新田哲史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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