奈良交通(奈良市)に最年少となる19歳の路線バス運転手が誕生した。バスの運転に必要な大型二種免許の取得条件が緩和されたためで、今月17日から単独で乗務を開始。真新しい制服に身を包んでハンドルを握っている。
北川正太郎さん(19)は昨年12月に奈良交通に入社した。それまで造園の仕事をしていたが、子どもの頃から大きな車を操る仕事にあこがれていたといい、運転手の募集を目にして挑戦した。
大型二種免許はこれまで21歳以上、普通免許取得3年以上が受験の条件だったが、道路交通法の一部改正で、2022年5月から所定の教習を受ければ「19歳以上、普通免許取得1年以上」でも受けられるようになった。
北川さんは入社前に奈良交通の負担で教習所に合宿して大型二種免許を取得。入社後は先輩社員について約2カ月間、路上での教習や接客などを学んだ。同社グループのエヌシーバスに出向する形で、17日から小型バス(定員35人)の運転を始めた。
乗務開始3日目にあたる19日、記者は県立図書情報館―県庁前を往復する北川さん運転のバスに同乗した。雨のぱらつく中、定刻通りに出発。途中の病院前で高齢の乗客を乗せ、バスは狭い道を進んだ。
道路には車だけでなく、歩行…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル