長妻昭明
東京五輪に出場するバドミントンのインドネシア代表が熊本市で事前キャンプをした際、県内の実業団選手が練習相手をしていた。練習後は実業団の寮に帰り、不要不急の外出を控えているという。
県への取材でわかった。海外の代表選手や関係者は新型コロナウイルス感染対策のため、外部との接触を避ける「バブル方式」を取ることが国の手引きで求められている。
県観光企画課によると、練習はインドネシアバドミントン協会の依頼により県が調整した。担当者は「実業団選手はワクチンを2回打ち、毎日PCR検査を受けてもらった上で、外食はしないよう指導していた。問題はなかった」と説明している。
インドネシア代表は9日~19日に熊本市に滞在。宿泊先のフロアは一般客から隔離され、外出は練習会場のみに制限するなど、外部との接触を遮断していた。
実業団選手4人は13日~18日に練習に参加し、寮に帰った。練習には県外の実業団選手5人も参加しており、代表チームと同じホテルに泊まった。県内外の実業団選手は18日の練習終了から2週間、不要不急の外出を控えているという。
アルゼンチンの柔道女子チームが事前キャンプをした茨城県境町では、練習相手の実業団選手はチームと同じホテルに宿泊し、外部と接触しない対策を取っている。(長妻昭明)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル