路上アーティストのバンクシーが東京都港区の防潮扉に描いた可能性のあるネズミの絵について、都は25日から一般に無料公開する。絵の見つかった場所に近い、日の出埠頭(ふとう)2号船客待合所に展示する。地域資源として「里帰り」を求めた地元の要望に応えた形で、期間は「当分の間」としている。
都は昨年12月、専門家から指摘を受けて絵を調査し、バンクシーのインスタグラムにメッセージを送って尋ねてみたが、本人が描いたかどうかの確認は取れていない。扉の一部ごと取り外した絵は今年4~5月に都庁で公開したが、「落書きを認めるのか」との意見も寄せられていた。
防潮扉のある地元の町会は10月、元の場所に戻すか、近い場所での展示を小池百合子知事に要望。周辺のにぎわいの創出にもつながると期待する都側が応じて、都所有の待合所での展示を決めたという。(丸山ひかり)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル