東京都内のパスポートセンターに連日、長蛇の列ができている。新型コロナウイルスの水際対策緩和や「5類移行」で海外渡航の機運が高まる中、4~5時間待ちの日も。都は比較的空いている平日午前中の申請を呼びかけている。
16日夕、都庁内にある新宿パスポートセンター前。約20人が並んでいた列は30分ほどの間に2列に増えた。「最大2時間待ちです」。職員が呼びかける。窓口がある室内でも100人ほどが待っていた。
「覚悟していたがこんなに混むとは」。7月に台湾旅行を予定する50代夫婦はため息をつく。すでに1時間待っているといい、建物の外で空気を吸っていた。
都庁のセンターでは大型連休明けの5月2週目、1日に1千人~1400人が申請。昨年同期比の約3倍の数だ。都旅券課は「コロナ禍前の水準に戻り、日によってはそれ以上。若い人が多い」と話す。
大手旅行会社によると、水際対策が緩和され、今年に入ってから海外旅行の申し込みが急増。今月8日には、コロナが感染症法の5類へ移行した。広報担当者は「各国の出入国条件が整っただけでなく、国内でも生活が元に戻ってきたという実感もあり、海外旅行への心理的ハードルが下がったのでは」とみる。
オンライン申請はじまったが、都は「更新」のみ
海外の大学へ出願準備中とい…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル