明日も喋ろう 栃木県遊技業協同組合理事長・金淳次さん
昨年5月、緊急事態宣言が出されて休業要請に応じている最中、パチンコ業界の団体としては真っ先に知事に早期の営業再開をお願いしました。
ネット上でバッシングの嵐に見舞われたのは、それがニュースで流れたときです。「自分たちだけ助かろうとしているのか」「パチンコ屋には二度と行かない」――。誹謗(ひぼう)中傷に交じって、僕の写真や個人情報までネットに書き込まれました。「日本から出て行け」「自分の国でやれ」という差別的なコメントも少なくありませんでした。
どこの誰かもわからない人から、延々とたたかれ続けるネットの怖さを痛感しました。すべて読むと精神的にまいってしまうと思い、途中で見るのをやめました。
当時、すでにパチンコ店への風当たりは強いものがありました。多くの都道府県が、要請に従わないパチンコ店の店名を公表し、公表された店の前で行列をつくる人の映像や写真が連日のように一部マスコミに流れました。「パチンコ店はモラルが低い」というバッシングが始まり、お客さんは「依存症」だとされました。他県ではドアガラスを割られたり、爆破予告を受けたりした店もあったと聞きました。
栃木県では、ほとんどの店が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル