パリ・ファッションウィーク(PFW、通称パリ・コレクション)が9月28日から10月6日まで開かれる。朝日新聞は「ブロードキャスティングパートナー」として、PFW公認の特設ホームページでショーの動画などを案内する。パリ・コレを始め、世界で活躍するモデルの冨永愛さんを、日本におけるPFWの公式アンバサダーに迎えた。インタビューに応じた冨永さんは、「母親のような存在」というパリ・コレへの思いや、コロナ禍で改めて気づいたファッションの力について語った。主なやりとりは次のとおり。
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――日本におけるPFW公式アンバサダー就任の感想は?
すごく光栄でうれしく思っています。やはりパリ・コレは、世界のコレクションの中でも特別な存在だと思っているので、非常にやりがいを感じます。10代のころからモデルとして出ているコレクションなので、色々な思い出もありますし、目指すべき場所だったので。自分の中で、本当に特別な存在です。
――アレキサンダー・マックイーンやケンゾーなど、名だたるブランドのランウェーで活躍してきた冨永さん、印象的な場面がたくさんあります。パリ・コレの思い出とは?
ありすぎて。失敗もあったし、成功もあったんだろうし。あるTV番組で「パリは冨永さんにとってどんな存在ですか」と聞かれたことがあるのですが、「もしかしたら母親みたいなものですかね」と。自分に厳しかった時もあるし、優しかった時もある。本当に、10代の子どもの頃から大人になるまで、育ててもらった街というイメージです。これからもきっとそう。自分が変わっていくだけで、パリの街は変わらないから。自分はどうなったのか。今年3月、10年ぶりにパリ・コレに出てみて、考えさせられた。
――冨永さんは一時モデル業を休業していた時期もあるんですよね。10年ぶりのパリは変わっていなくて、いまのご自身についてどう思ったのですか?
記事の後半では、冨永愛さんに刺さった言葉や、ファッションに対する考えなどを語ってくれました。
自分も、根本的なものは変わっ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル