パリ五輪、ブレイクダンスを初採用 野球、空手など落選

 国際オリンピック委員会(IOC)は7日、オンラインで理事会を開き、2024年パリオリンピック(五輪)の実施競技と種目を正式に決定し、ブレイクダンスが初採用された。スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンも初実施となる来夏の東京五輪に続いて選ばれた。この四つはパリの組織委員会が19年2月に発表した追加競技候補で、提案通りの決定になった。一方、東京五輪の追加競技だった野球・ソフトボールと空手は追加候補から漏れており、今回の理事会でパリ五輪で実施しないことが正式決定した。

 ブレイクダンスは音楽に合わせながら体を使って目いっぱい表現する。1対1で踊って採点で勝敗を決める形式で、若者を中心に支持されている。2018年にブエノスアイレスで開かれたユース五輪で初めて実施され、女子の河合来夢が金メダル、男子の半井重幸が銅メダルを獲得した。高価な道具は不要で、IOCのバッハ会長は「今後も包括的で魅力的、伝統的な会場の外でも実施できる若者に特化したイベントを見せていきたい」と説明した。

 種目では、日本の得意種目で、来夏の東京五輪でもメダル有望な陸上男子50キロ競歩が外れた。50キロ競歩は男子だけ行われており、男女平等を重視するIOCの理念にそぐわないとされた。(ロンドン=遠田寛生)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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