パルタは優しき「おっぱい泥棒」 打ち破った羊界の常識

 多摩動物公園(東京都日野市)に「おっぱい泥棒」が出たという。これ一大事と、現場へ急いだ。

 羊の祖先にあたる動物「ムフロン」の飼育場。「容疑者」は今年5月に生まれたオスのパルタだという。母ミミの乳だけでは飽き足らず、同時期に出産したウルイの乳も飲んだという。

 なぜそれが「泥棒」なのか。飼育員の斉当(さいとう)史恵さんによると、羊の仲間は通常、自分の子以外に乳をあげない。子どもの方は、母以外の乳を飲もうとするが、鼻先で激しく追い払われ、そのうち諦めるのだという。

 実際、こんなことがあった。昨年、2頭のムフロンが子を産んだが、うち1頭は乳がほとんど出なかった。もう1頭が授乳してくれないかと期待したが、全くダメ。結局、牛用の粉ミルクをあげて育てた。

 親以外が子育てを手伝う動物も…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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