佐藤亜季
札幌市はヒグマ対策の基本計画を見直すため、「第1回さっぽろヒグマ基本計画改定検討委員会」を開いた。6月に東区で4人が襲われるなど市街地にヒグマが相次いで出没していることを受け、現行の基本計画を大幅に見直すため、今年度末に策定する予定を1年延期することにした。来年度末に新たな計画を完成させる。
現行の「さっぽろヒグマ基本計画」は2017年3月に策定。ヒグマの出没を想定して森林に接する6区を対策の重点地域にしていたが、東区の事例などを受け、重点地域を市内全域に広げる。8月27日の会合では、市街地へのヒグマの侵入を阻止するため、緑地管理のあり方などについて話し合われた。
委員会は、道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所の釣賀一二三・研究主幹ら4人の有識者で構成し、来年度末まで5回程度の会を開催する予定。(佐藤亜季)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル