ヒノキのおひつでご飯を冷凍、レンジでチン 升造りの技術で大ヒット

 コロナ禍で結婚式や記念式典といった催事の中止が相次ぎ、升業界は大きな影響を受けている。そんな逆風のなか、大橋量器(岐阜県大垣市)は、升造りの技術を生かした小型のおひつを開発した。炊きたてのご飯をよそい、冷凍庫で保存、そのまま電子レンジで温めて炊きたてのおいしさを再現できる「COBITSU(こびつ)」。納品待ちのヒット商品になり、ウッドデザイン賞2021の優秀賞(林野庁長官賞)を受賞した。

 COBITSUは本体、ふたに木曽、東濃などの国産ヒノキを使った。1食分のご飯180グラムが入る小型のおひつだ。表面に特殊なコーティングを施し、電子レンジで解凍と加温ができるようにした。木の調湿機能で蒸し器のようにご飯をむらなく温め、ふっくらしたご飯が味わえるという。

 コロナ禍で相次ぐ催事の中止の影響を受け、同社の昨年の売り上げは、前年の約4割減。「#stayhome」と焼き印を入れた升や、ヒノキのかんなくずを活用した清涼感あるマスクなど、次々と升関連の新商品を打ち出した。COBITSUもその一つ。「おうち時間」を楽しんでもらおうと、企画した小型のおひつが、近年にないヒットになった。

 今年1~3月にクラウドファ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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