多田晃子
秋篠宮さまと長男悠仁さまは4日、東京都台東区の東京国立博物館平成館で開かれた「全国学校・園庭ビオトープコンクール2023」の発表大会に出席した。悠仁さまの同大会への出席は初めて。
このコンクールは、学校や園庭などに色々な生きものがすむ「ビオトープ」をつくって活用する先進事例を発信するもの。秋篠宮さまはあいさつの冒頭、能登半島地震の犠牲者に哀悼の意を、被災者にお見舞いを伝えたうえで「意義深い取り組みが広く紹介されることは、持続可能な社会の実現に向けた人づくり・地域づくりにも大きく貢献するものと考えます」と述べた。お二人は上位5賞の受賞校や受賞園の表彰式の後、各取り組みの発表に耳を傾け、拍手を送った。関係者によると、発表を聞いた秋篠宮さまは、ビオトープの池の底について「どうやって作ったんでしょうかね」と話したり、取り組みについて「すばらしいことですね」などと感心したりしていたという。
これに先立ち、優秀賞受賞のうち3団体の取り組みを聞きながら生徒らと計約15分間懇談。悠仁さまは「ミヤコタナゴを育てていく環境で、何か工夫した面はありますか」「ビオトープの広さはどのくらいですか」と質問した。秋篠宮さまが悠仁さまに「キイトトンボは珍しいの」と尋ねる場面もあったという。
悠仁さまはお住まいがある赤坂御用地(東京都港区)で、小学生の頃から関心があったトンボ類の生息環境の調査を続け、生き物の生息環境が良くなるよう、ビオトープづくりに取り組んできた。昨年11月には、研究者らと執筆した「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と人の手による維持管理―」と題する学術論文を発表した。(多田晃子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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