視覚的に明らかになった皇族の男女比
昨日、天皇陛下が日本国民や外国代表に対し即位を宣言された。時あたかも雨が止み、陽が差し、虹が出たのには驚いた。まさに時代の代わり目に我々は立ち会った。陛下のお言葉を聞き、安倍首相のバンザイに合わせて、僕も娘と一緒にバンザイをした。娘よ、これで君は令和を生きるのだ!
さて一連の行事を見て感じた事は、まず天皇皇后両陛下が代替わりし、お若くなったことはやはり良かったと思った。もう一つは皇族に男性が少ないんだなということがビジュアルにわかった。30年前の平成の即位礼正殿の儀では男性6人女性7人の皇族が左右に分かれたのだが、今回は男性2人女性9人だったためそれができなかった。
皇位継承安定の為の議論
このままでは皇統が途絶えるのではないかという不安を改めて感じた人も多いのではないか。
国会は今回の生前退位を認めるにあたって、皇位継承の安定や女性宮家について議論するよう決議した。一連の行事が終わったら政府は有識者会議を設置してこの問題を議論する。
これに関し自民党の「日本の尊厳と国益を護る会」が本日(23日)まとめた提言の中で、皇位継承については男系を堅持し、旧宮家の復帰を可能とする法改正を求めていることに個人的には賛成だ。
小泉政権で出した有識者会合の報告書は女系天皇を認めたが、旧宮家の復活は最初から否定していた。ただ最近の世論調査では復活を認める声の方が多いという結果も出ている。これから行われる議論では旧宮家の復活も議題に載せるべきだ。
旧宮家も女性宮家も認めるべき
同時に保守派の一部は嫌がっているが、女性天皇や女性宮家についても議論しなければいけない。ただ女系天皇についてはその議論の前にまず男系をやめるのかどうかを議論すべきであって、それなしに女系がどうのというのはナンセンスだ。
男系の女性天皇については過去にもおられたし、男系継承を否定するものではない。そのためにも女性宮家は認めた方がいいと、僕は思う。愛子さまに皇族に残って頂いた方がいいと思うのだ。
そのあたりも含めた議論をしてほしい。30年前に昭和が終わり平成が始まった日のことを今でも鮮明に覚えているが、30年はあっという間に過ぎた。議論をする時間はそんなに多く残されていない。
【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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