車検で必要な検査の一部を実施せず、58台の車両を不正に合格させたとして、九州運輸局は中古車販売大手「ビッグモーター」の熊本浜線店(熊本市中央区)に対し、民間車検場の指定を取り消し、検査員2人の解任を命じた。処分は22日付。同店は、今後2年間は民間車検場の指定を再申請できない。
運輸局によると、同店で記録が残る2020年12月以降、主に4WDタイプの車両についてスピードメーターの誤差を検査しないまま、基準に適合していたとする「保安基準適合証」を交付するなどした。店側は運輸局に対して不正を認め、「店の責任で所有者に連絡し、再入庫させて検査する」と説明したという。
不正があった車両58台に事故などの報告はないが、同局は「運転手が正しい速度を把握できない恐れがあり、重大な違反行為」としている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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