京都府立植物園(京都市左京区)内に置かれた本棚「きのこ文庫」で、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏からの「贈り物」の本5冊が見つかった。府が19日発表した。
府によると、ボランティアが4月に所蔵本を整理しているときに見慣れない洋書が紛れているのを発見した。本の中にはゲイツ氏の写真入りメッセージカードが貼ってあり、「私のお気に入りの本を世界中の人たちと共有したいと思いました」などと英語で書かれていた。
ゲイツ氏は昨年11月、自身のブログで「人生で読んだ最高の本5冊」を世界100カ所の小規模図書館に寄贈すると明らかにしていた。寄贈先のリストには日本で唯一、「京都」の名があった。府職員がゲイツ氏の財団関係者に確認し、府としてゲイツ氏から「きのこ文庫」に贈られたものと判断したという。
寄贈された本はSF小説「異星の客」や科学書「メンデレーエフ元素の謎を解く」など5冊の洋書。きのこ文庫では屋外に本棚が置かれており、いつ誰が置いたのか、経緯は不明だという。
西脇隆俊知事はこの日の会見で、本が発見されたときは「まずは本物か?と驚いた」とし、「京都を選んでいただいたことは大変光栄だ」と喜んだ。
寄贈された本は20日から6月18日まで、同園の植物園会館1階エントランスホールで展示される。準備が整い次第、府が用意した和訳本も置かれる予定だという。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル