ビル外壁に「棒」 レバー引くと避難はしごに 対策施し「悲劇防げ」

 京都アニメーション放火事件や大阪・北新地クリニック放火事件のような悲劇を起こさせないようにと、既存ビルの外壁に避難はしごを取り付ける動きが出ている。避難経路を複数つくって火から逃げ出せるようにする狙いだ。

 京都市中心部の繁華街、三条木屋町。今年5月、地上4階地下1階の「辻田ビル」の外壁に、4階からも下りられる高さ約14メートルのはしごが設置された。

 きっかけは、昨年12月に起きた北新地放火事件を受けて、京都市消防局が実施した一斉立ち入り検査。

 1966年に完成した同ビルには、飲食店が7店入っているが、ビルの屋内階段は一つで外階段はない。すでに各階の店舗入り口前には、窓から投げ出して使うロープタイプの避難はしごを備えてはいた。だが、検査を受けて「できる限りのことをしたい」と考え、さらに安全性を高めるため、固定式の避難はしごを付けることを決断した。

 普段は棒のようになっている…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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