イベントなどでにぎわう祝日の首都圏の駅前。誰からともなく「ねえ、あれ」と声があがった。つられて、6階建ての商業ビルを見上げると、屋上のへりに、今にも身を投げ出しそうな若い女性がいた――。
9月23日午後4時前、JR浦和駅(さいたま市浦和区)で、市内に住む福祉施設職員の菊地博之さん(50)は、家族と買い物をするために東口の市民広場を歩いていた。平日から、多くの人でにぎわう場所だ。
女性は商業ビルの屋上のへりに座り込んでいた。両足はビルの外壁に投げ出しており、いつ落下してもおかしくない状態だった。
「誰かが助けにいかないと」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル