大阪・北新地のクリニックで26人が犠牲になった放火事件を受けて、大阪市消防局は7日、現場となった雑居ビルと同様に階段が一つしかない市内の建物計5480カ所を対象にした避難対策の強化を始めた。1棟ずつ危険度を判定したうえで、火災から命を守る方法を個別に指導する。
放火事件では、雑居ビルの一つしかない階段に通じる出入り口付近に放火されたとみられ、避難は困難を極めた。市消防局は、こうした状況のなかで命を守るには、炎や煙から一時的に避難できる場所の確保が重要だとしている。
7日から始めた市の調査では、消防署員らが建物の階段構造や避難に使えるバルコニーの有無といった危険度を確認。その上で毎年1回、大量のガソリンを使用した放火など特殊な火災が起きた際に、出入り口からの避難が困難になった場合を想定したセルフ・レスキュー(自分で自分の生命を守る方法)を、入居するテナントのオーナーや従業員らに教えていく。
具体的には、炎や煙が入るの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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