健康志向や環境保護を背景に、菜食主義(ベジタリアン)が欧米を中心に広がっている。日本国内にも肉や卵など動物性の食材を一切食べない完全菜食主義(ビーガン)に対応する店が増えてきた。東京五輪・パラリンピックを今夏に控える中、誰もがおいしく食事を楽しめる「食のバリアフリー化」は進むのか。
大阪・梅田に昨秋、ビーガン料理のカフェ「ムモクテキカフェ」がオープンした。木目調のおしゃれな内装。訪日客に加え、国内でもベジタリアンやビーガンが増えていることから、「どんな人にも安心して食事を楽しんでほしい」とビーガン料理に特化した。
メニューの一つ、おからこんにゃくのハンバーグは、味がしっかりしている。チーズケーキはココナツクリームや酒かすを使い、濃厚なのに後味はあっさり。大阪市東住吉区の主婦(30)は「子どもがここのカレーが好き。野菜をたくさんとれるのは親としてうれしいし、大人でも十分満足できる」と話す。
実際に店を訪れる客は菜食主義ではない人がほとんどといい、中部幸樹店長は「『ビーガン料理はおいしい』と、外食の選択肢の一つになってくれたらうれしい」と期待する。
欧州で一般的とされる英国食品基準庁(FSA)の基準によると、ベジタリアン対応のメニューには卵や乳製品以外の動物性食品を使わない。ビーガンは卵や乳製品、はちみつも使わない。
世界最大級のベジタリアン、ビ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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