エジプト・カイロ近郊ギザにある世界最大のクフ王のピラミッド内部に通路状の空間があることを、名古屋大などが参加する国際プロジェクトチームが確認した。数センチの精度で詳細に計測した。
8日に会見した名大大学院理学研究科の森島邦博准教授(43)は「今回の発見で、さらに新しい発見の可能性も増えていく」と語った。
チームは、物質を透過する力が強い宇宙線「ミュー粒子」をとらえることで建物を「透視」する技術を活用し、2016年にこの空間を発見したと発表。今年1月、ファイバースコープを用いて空間内を撮影するなどし、詳しい形状がわかったという。
空間はピラミッド建造当時の入り口付近から80センチ内部にあり、幅2メートル、高さ2メートル、奥行き9メートル。上部の石の重さを分散させるために設けられた可能性があるという。
森島准教授は「宇宙線での測…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル