フグの取扱量日本一を誇る山口県下関市の南風泊(はえどまり)市場で28日、シーズン到来を告げるフグの初競りがあった。新型コロナウイルス感染防止のため、競り人や仲買人はマスクを着用し、消毒を徹底。黒い筒状の袋の中で指を握って価格を決める「袋競り」が午前3時20分過ぎから始まり、日本海や瀬戸内海などでとれた最大3キロほどのトラフグが次々に競り落とされた。
しけが続いた影響で天然トラフグの入荷量は昨年より60キロ少ない100キロ。コロナ禍の需要減もあって、最高値は1キロあたり2万円と昨年より5千円安かった。市場を運営する下関唐戸魚市場の見原宏社長(65)は「10月以降、経済の動きが活発になると思うし、入荷量はだんだん増えてくる。下関のおいしいフグを全国の皆さんに食べていただきたい」と話した。(貞松慎二郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル