わたくし、社会人37年目。高級で居住まいを正さなくてはならないという壁があって、フランス料理店は遠い存在でした。黒岩功さん(55)がオーナーシェフをする「ル・クロ」の店を訪れ、壁が低くなった気がしております。
――厨房(ちゅうぼう)でホールで、身体や知的に障がいがある若者が働いていました。そんなん出来るんですね。
「グループのスタッフ70人のうち50人が障がい者です。フランス料理は多様性、ユニバーサル(万人共通)に適していて、食材の仕込みは多様性があってもできます。料理をお客様に出すスタッフに障がいがあっても、味は変わりません」
――なるほど、至極名言。シェフへのすごろくを振って下さい。
「体が弱く、小学生のとき、かけっこはビリ、勉強もからっきし。すべてに自信がなく、クラスのみんなと自分を比較して劣等感から半ば引きこもり状態でした」
「4年生の参観日でした。先…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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