フリッチクエスト代表再逮捕 押収の約5億円、被害救済に充てる方針

大山稜

 貸付金だと偽って投資を募ったとして、警視庁は、投資関連会社「フリッチクエスト」(FQ)代表の森野広太容疑者(38)=詐欺罪などで起訴=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)容疑で再逮捕し、18日発表した。法人としての同社も同じ容疑で同日書類送検した。

 生活経済課によると、森野容疑者とFQ社は2021年10月~22年1月、実際は海外にある資産運用会社への投資名目で顧客178人から計6億8900万円を集めていたのに、この会社と貸借契約を結ばせることで同社への貸付金だと名目を仮装した疑いがある。森野容疑者は「仮装はしていない」と容疑を否認しているという。

 同課は、FQ社が実体のない資産運用会社への投資名目で全国の3千人超から計200億円超を不正に集めたとみて、昨年1月に同社や関係先19カ所を家宅捜索し、現金計5億2500万円を押収。これらの現金がいずれも今回の容疑と同様に取引名目を仮装して得たものとして、同法に基づいて被害者救済に充てる手続きを進めたい考えだ。

 森野容疑者は、20~50代の男女9人に月利4%の配当金を長期にわたって受け取れるとするうその投資話を持ちかけ、現金計約1億円をだまし取った疑いで逮捕・起訴されていた。(大山稜)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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