《ある子が学校を休み、フリースクールに行きました。その日はカラオケイベントでした。みんなの前で情感たっぷりに歌い上げました。みんなの歌を聴きながら体を揺らしました。すっごく楽しそうでした。満足げに帰っていきました。学校としては、これは出席扱いにできないと》
不登校の子どもらが通うフリースクール「人と学ぶ場ふらっと」(岐阜市)を運営する加藤隆史さん(42)が、SNSに投稿した。日々の活動のなかで、どの部分が「学び」となり、学校に足が向かない子どもたちをどう支えればいいのか。120件以上のコメントが寄せられ、議論が広がっている。
加藤さんは公立中学校の元教員で、フリースクールには不登校の小中学生約20人が通う。学校のようにカリキュラムに沿った授業はなく、何を勉強するかは、一人ひとりが決めている。
カラオケの催しは1月半ば、2時間にわたって開いた。子どもの発案で、小中学生15人ほどが参加した。「『どうせ無理』が口癖の子どもたちに、やりたいことのために誰かの助けを借りたり、物事を実現したりする体験をしてほしい」。スクール側には、そんな狙いがあった。
不登校の小中学生が、公立の教育支援センター(適応指導教室)や民間のフリースクールなど学校外の施設に通った場合、学校での出欠はどうなるのか。文部科学省は、成績証明などの原簿として残す「指導要録」では出席として扱えると通知している。
ただ、必ずしも出席扱いになるとも限らない。在籍する学校長が、それぞれ判断しているためだ。
ふらっとは毎月、在籍する各校に子どもの出席日数などを報告している。カラオケの日については、1校から「学習指導要領にないので出席扱いにできない」と伝えられた。
以前から、ふらっとでの活動…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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