伊藤進之介
ブラインドサッカーの日本選手権決勝が9日、東京都町田市の町田市立総合体育館であり、free bird mejirodaiが、前大会優勝のパペレシアル品川に3―1で勝利し、2大会ぶりの優勝を果たした。
mejirodaiは前半、大会得点王になった鳥居健人のゴールで先制。後半開始直後に同点とされたが、品川の得点源の川村怜を徹底してマーク。園部優月が勝ち越し点を、続いて北郷宗大が3点目を決めて勝利した。
ブラインドサッカーの日本選手権は今大会で21回目。過去最多の全国24チームが参加し、決勝の2チームにはパリパラリンピック出場を決めた男子日本代表選手が多く所属している。
会場では、弱視の人が「視覚支援機器」を使って試合を「見る」、都主催の観戦会も開かれた。眼鏡などで矯正しても視力が弱かったり、見える範囲が狭かったりする人たちが、機器を使って、ブラインドサッカーの国内最高峰のプレーを楽しんだ。
機器はQDレーザ社が開発した、「RETISSA ON HAND(レティッサ オン ハンド)」。レーザーを使った世界初の視覚支援機器で、カメラで捉えた映像をリアルタイムで微弱なレーザーに変換し、網膜に直接映像として投影するという。装置を使って初めてブラインドサッカーを観戦した生駒夢さん(27)は「はっきり見えて、世界が変わった。スポーツ観戦では会場の雰囲気を楽しんでいたが、ゲームの動きを追えて、臨場感もある」と話した。(伊藤進之介)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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