会社役員を刃物で襲い、現金を奪おうとしたとして、14日に成田空港から入国した直後に強盗殺人未遂容疑で逮捕されたブラジル国籍の少年(18)について、大阪府警が新型コロナウイルスの感染対策のため、防護服を着て逮捕や移送にあたっていたことが、府警への取材でわかった。
捜査1課によると、少年は3月4日朝、大阪府大阪狭山市の路上で金属販売会社役員の男性(59)を刃物で刺し、多額の現金が入ったリュックを奪おうとした疑いがある。事件後に出国したが、ブラジルから14日に再入国。空港で待ち受けた捜査員が防護服姿で逮捕状を執行し、隔離スペースを設けた車両で少年を大阪へ移送したという。
国は新型コロナウイルスの水際対策として、ブラジルを含む73カ国・地域からの帰国者全員にPCR検査を実施している。少年もPCR検査を受けたが、結果はまだ出ていない。国は結果が陰性でも、帰国後14日間は自宅などでの待機を求めており、府警は少年が陰性でも、取り調べなどにあたる捜査員には防護服を着用させる方針だ。少年は現在、府警本部で他の留置人との接触がないよう隔離した上で留置されている。(永野真奈、野崎智也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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