22歳の若さで亡くなった、プロレスラーの木村花さん。
SNSに数多く書き込まれていた誹謗(ひぼう)・中傷の投稿をめぐり、今、芸能界や政界から多くの声が上がっている。
23日に亡くなった、22歳の女子プロレスラー、木村花さん。
出演していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」での発言をめぐって、木村さんのSNSに、誹謗・中傷の投稿が多数書き込みされていたことについて25日、菅官房長官は、「ネットでの誹謗中傷の書き込みについて、ユーザー1人ひとりが他人を傷つけるような書き込みをしないよう、リテラシー向上のための啓発を行うことが重要」と発言した。
木村さんについては、イギリスの大手メディアBBCも「毎日、数百ものツイートの標的となった」と伝えている。
「テラスハウス」のスタジオメンバー・山里亮太さん(43)は、ツイッターで「なぜ画面の中で力強く立ち振る舞っている、その姿の裏にある苦悩に気づけなかったのか、何かできることはなかったのかと強く感じています」と投稿した。
フジテレビは、「木村花さんの突然の訃報に接し、言葉を失っております。ご親族の皆さまへ謹んでお悔やみ申し上げるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントしたうえで、25日夜に放送だった番組を休止し、今後の予定は、決まり次第お知らせするとしている。
女子プロレスの大先輩で、木村さんと親交も深かった長与千種さん(55)は、「プロレスラーである前に人。言葉は時に鋭利すぎるナイフになって、人の心の奥深くを無残に切り裂き荒らす」と投稿している。
木村さんに向けられたSNSへの誹謗・中傷について、多くの芸能人が反応。
藤田ニコルさん(22)「気にしない見ない、それしか解決策もない。芸能人になるんだったらそれも覚悟してでろってよく言われる。そういう考えになるのがもう怖い」
ダレノガレ明美さん(29)「SNSは人を救う場合もあるけど、人の命を奪うこともあることを忘れないでほしい。あなたのたった一言で奪われる命があることを」
田村淳さん(46)「草むらの影から素性隠して石を投げる。個人的にはことごとく特定して、法のもとで裁きを受けてほしい」
ZOZOの創業者・前澤友作さんも厳罰化を訴えている。
前澤友作氏「SNSでの行き過ぎた誹謗中傷行為には厳罰を。僕もスルーせずにこれからは遠慮なく被害届を出す。自分は耐えられても、耐えられない人に被害が及んだとき、悲しいことが起きる」
25日、自民党と立憲民主党の国対委員長は。
自民党・森山国対委員長「このことを大事な教訓として、今後こういうことがない社会を作っていく。そのために立法府がどういう役割を果たすか、非常に大事なことだと思っています」
立憲民主党・安住国対委員長「匿名における心ない誹謗中傷が多くの人たちを傷つけ、命を絶つ事態が起きるというのは、政治として見過ごすことはできない」
SNSでの誹謗・中傷を防ぐためのルール作りを、本格的に議論していく必要があるとの認識で一致した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース