26日午後1時15分ごろ、滋賀県長浜市野瀬町の複合施設「あざいカルチャー&スポーツビレッジ」の屋外プールで「おぼれている男の子がいる」と、利用していた民間の放課後児童クラブ(学童保育)の引率責任者から119番通報があった。県警によると同市神照町の小学1年、田中大翔(ひろと)さん(6)が救助され病院に運ばれたが、死亡が確認された。
児童クラブや長浜署などによると、子ども45人を職員4人で引率し、26日午後1時ごろから施設の25メートルプールに入った。職員のうち2人がプールサイドで監視し、残り2人は水中で子どもと遊んでいたという。
同8分ごろ、田中さんがうつぶせで浮いているのを別の子どもが見つけ、引率者が救助した。
田中さんは身長約120センチで、泳げるかどうか児童クラブは確認していなかった。発見場所の水深は約120センチだった。
施設は、全国数十カ所のスポーツ施設を管理運営する株式会社・日本水泳振興会(東京)が、閉校となった小学校を市から借り受けて営業。同社によると、プールを団体の貸し切りにする場合、安全管理は団体が担うこととしており、同社の従業員は現場にいなかったという。(西崎啓太朗、岩本修弥、鈴木洋和)
過去のプールでの死亡事例
2017年8月 さいたま市の私立認可保育所のプールで女児(4)が溺れて死亡
18年4月 天理市のレジャー施設で、男児(4)がプールで溺れて重体になり、その後に死亡
19年8月 東京都練馬区の遊園地「としまえん」のプールで、水面に浮かべられた遊具下に女児(8)がいるのを監視員が発見。搬送先の病院で死亡を確認
20年12月 秋田市のレジャー施設のプールで高校1年生の生徒(16)が水中に沈んだ状態で見つかり、その後、死亡を確認
23年4月 富山県高岡市のプールで水泳教室に参加していた5歳の男児が沈んでいるのが見つかり、その後死亡を確認
※年齢は当時
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル