大阪市中央区北久宝寺町1丁目のマンションの一室で2日、男性が倒れて死亡しているのが見つかった。頭などに複数の傷があり、大阪府警が4日に司法解剖したところ、殺害された疑いが強いと判明した。男性は住人の60代のコンピューター関連会社長とみられ、府警は殺人容疑で捜査を始めた。
捜査1課によると、2日午前10時47分ごろ、男性の同僚から「2日前から連絡が取れない会社の人間を心配して訪れたところ、ベッド上で亡くなっている」と119番通報があった。救急隊が駆けつけたが、すでに死亡していたという。
司法解剖の結果、男性の頭や肩付近には硬い物で殴られたような傷が多数確認された。死因は出血性ショックで、9月下旬ごろに死亡したと推定された。通報した同僚は府警に「最後に会ったのは9月30日だった」と説明したという。
現場の部屋は男性が経営するコンピュータープログラミング関連会社の事務所を兼ね、男性は一人暮らしだったとみられる。現金などが奪われた形跡は確認されていないという。
府警は付近の防犯カメラ映像などを解析し、不審な人物が出入りしていなかったか調べている。
現場は大阪メトロ堺筋本町駅の南東約300メートルのビルやマンションが立ち並ぶ地域。マンション1階の鳥料理店の男性店長(38)は「2日に救急車やパトカーが数台来ていた。今朝は数人の警察官が段ボールを持って上階にあがり、規制線が張られた。殺人事件と聞いたが、詳しいことがわからず不安だ」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル