ベトナム人実習生側が企業と和解 パワハラの慰謝料など支払い合意

 宮城県内のベトナム人技能実習生3人が実習先の企業を退職させられた問題で、3人を支援する労働組合「仙台けやきユニオン」は14日、企業と訴訟外で和解したと発表した。3人は慰謝料や未払い賃金を受け取り、近く新たな職場で働き始めるという。

 同ユニオンによると、3人は2019年秋に来日した20~30代の女性。石巻市の水産加工会社で働いていたが、上司から「目がない」「人間じゃない」などの暴言を受けたほか、始業前に出社して掃除をするよう命じられていたにもかかわらず、その分の賃金を支払われていなかった。

 さらに今年2月、商品にするカキの個数を数え間違えたことを理由に、企業から退職を求められ、翌日出勤すると、「来るな」と追い返されたという。

 今回の和解内容は、企業が3人は会社都合で退職したことを認め、暴言などパワハラの慰謝料として各10万円、未払い賃金として1人約55万~57万円支払うというもの。

 また、商品を袋詰めする機械で指を切断した1人については、その補償として約120万円を支払うことも合意したという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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