宮島昌英 西晃奈 戸田敬和
神戸市西区の草むらで22日、近くに住む穂坂修(なお)君(6)の遺体が見つかった事件。容疑者らの自宅では、修君とみられる男の子がベランダで「助けて」と泣き叫ぶ姿が近隣住民に目撃されていた。
近くの会社で働く男性(25)は5月の日中、容疑者宅の2階ベランダで、男の子が泣きながら何度も「助けて」と叫ぶのを見たという。ちょうど、保育士らしき人が来て対応していたという。この家からは夜間、男性の怒鳴り声も頻繁に聞こえていたといい、「ここ数日は子どもの泣き声が消えて、おかしいなと思っていた」と話す。
近所に住む女性(74)も3月ごろ、ベランダにいる男の子から「出られないねん」と声をかけられたという。「よく『おばちゃん』とあいさつしてくれる子だった。もっと早く異変に気づけばよかった」
修君と保育園で同学年の子どもがいるという女性(30)は運動会で、母親が「修君、がんばれ」と声をかけ、写真を撮る姿を見たという。「普通の親子でした。なんでこんなことになってしまったのか」と話した。(宮島昌英、西晃奈、戸田敬和)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル