2018年9月の胆振東部地震で被災した北海道厚真(あつま)町の総合防災訓練に、住民がペットと一緒に避難所に滞在する「同行避難」を想定して、「ペット救護所」を設営する訓練が初めて採り入れられた。災害のたびに課題になるペットの避難について考える。
記事後半では、ペットの防災に詳しい千葉科学大学の小沼守教授(災害動物看護学)に、事前の備えについて聞きました。
太平洋岸の厚真町で7日に行われた総合防災訓練は、日本海溝・千島海溝沿いで起きた巨大地震に伴う津波を想定したもの。参加者たちは、高台にある唯一の公共施設、町立上厚真小学校の一時避難所を目指した。
ペットのケージを置ける救護所が設けられたのは、避難所そばの屋外。ペットを連れて一時避難所に来ることをためらって逃げ遅れたり、車中泊を続けて体調を崩したりする事態を防ぐのが狙いだ。飼い主が頻繁に面倒を見ることができ、犬や猫のストレスも軽減できるという。
ペット救護所を運営したのは、町内でペットショップを経営する早川律子さん(51)。胆振東部地震の時は、ペットがいるため避難所を利用できずにいた被災者の力になろうと、無償で犬や猫を預かった経験がある。
ただ、この日の訓練で救護所…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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