井戸水を公共下水道に流しながら30年間、使用料を支払っていなかったとして大津市は15日、「ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ」を運営するロイヤルオークリゾート(大津市)に対し、時効分を除く過去5年間の約1億3千万円を請求したと発表した。過料約3億9千万円が確定すると、請求額は総額約5億2千万円余になるという。
同社は経営不振を理由に4月28日、大津地裁に自己破産を申請。市は破産管財人と協議するという。
料金収納課によると、未払いは1990年2月~今年2月の推計約6億2500万円。請求できるのは2015年4月以降の約1億3千万円で、長期で多額として請求額の3倍を過料にしたという。
市では水道水以外を公共下水道に流す場合、15年3月までは申告制だった。4月施行の改正市条例からは届け出を義務づけた。
同社は昨年12月24日、下水道への排水を申告。市は今年3月の調査で無断使用を確認した。これまで同社は「地下水は使っていない」と説明していたという。(寺崎省子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル