ホワイトデーの夜、11歳の娘の命は「故意の信号無視」で奪われた

 東京都葛飾区で2020年、小学5年生の波多野耀子(ようこ)さん(当時11)が軽ワゴン車にはねられ亡くなった。自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた元運転手の男(69)の裁判員裁判が、8日に東京地裁で始まる。耀子さんとともにはねられ、重傷を負った父親の暁生さん(44)は「娘は故意による信号無視で亡くなった」と訴え、厳罰を求めている。

 「早く帰ってごはんを食べたいね」

 2年前の3月14日夜。雨が降り冷え込むなか、耀子さんは理髪店から自宅に帰る途中、暁生さんにそう話しかけた。暁生さんは、ホワイトデーに合わせてお菓子を好きなだけ買ってあげるつもりだった。

 横断歩道を渡っているとき…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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