大阪府摂津市の森田玉枝さん(91)と茨木市の西村昭子さん(90)は50年来のボウリング仲間。卒寿を迎えた今も毎週一緒に汗を流す。日本ボウリング場協会が今月発表した「全国長寿ボウラー番付」では、ともに府内の最高齢女性として横綱に名を連ねた。「ボウリングが私たちの元気の源です」。21日は敬老の日。(松尾由紀)
毎週木曜の午前11時。豊中市のボウリング場「アルゴボウル」で、お気に入りのウェアに着替えた8人の女性がゲームを始める。1人は70歳代、あとは80歳代以上で、森田さんが最高齢だ。ストライクにはハイタッチのまね。スペアが決まると拍手。笑顔が続く。
50年以上前に当時茨木市にあったボウリング場で出会い、気が合った女性同士でゲームをするように。ボウリング場が閉鎖されるたび、拠点を変えながらゲームを続けてきた。2年前からはアルゴボウルで毎回4ゲームを投げている。
大好きな阪神タイガースにあやかった黄色のウェアに身を包む森田さんは、地域の婦人会や家族とのゲームを通じて「ボウリングにのめり込みました」。
一時は270以上の高スコアを記録した。数年前から指がしびれて調子を落としているものの、「ストライクでピンがバーンとはじけると気分は最高」。
昨年、腹部の手術をした西村さんは、半年以上ボウリングから遠ざかった。その間も主治医に「もうボウリングしていい?」と聞き続けた。「ボウリングをしたらよく寝られる。体調も良くなるんです」
アルゴボウルの竹内義明支配人(71)は「2人の年齢をほかのお客さんたちが知ると、みな驚く。お元気な姿が励みになってもいる」と話す。
ご長寿ボウラーが増加
日本ボウリング場協会(東京都品川区)が加盟のボウリング場を通じて、月1回以上ボウリングを楽しむ高齢者を調べて発表する「全国長寿ボウラー番付」は今年で25回目だ。
男性90歳以上、女性88歳以上が横綱で、今年は府内から3人の男性横綱と4人の女性横綱が掲載された。女性4人のうち最高齢が森田さん、次が西村さんだ。
番付には男性80歳、女性75歳以上が掲載される。2000年は全国で男女計756人だったが、10年3218人、今回は8193人と増えている。府内では今年、男性33人、女性58人が番付入りした。
一方、1972年に全国で37…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル