東京都杉並区の選挙管理委員会が今春の統一地方選に向けて「ボートマッチ」のサイト開設を準備し、その後に総務省の指摘を受けて中止したことについて、同区選管の与川幸男委員長は20日、一連の責任を取るとして区選管に辞任届を提出した。区選管によると、3月1日の定例会で受理される見込みという。
与川委員長は委員自体も辞職する意向を示しているという。区選管の江川雅志事務局長も同日、岸本聡子区長に口頭で辞意を伝えた。
ボートマッチは有権者が自分の考えに近い候補者を調べられるもので、区選管は若者の投票率向上策として計画していた。総務省によると、選管が作るのは異例だったという。
計画の連絡を受けた総務省は、「選管が特定候補を勧める選挙運動をする形になりかねず、啓発・周知活動の範囲を超えている」と判断。全候補者の平等な取り扱いが難しく、「公職選挙法に抵触する可能性がある」とする事務連絡を、14日に各都道府県選管に送った。これを受け、区選管は15日に中止を決めていた。(松田果穂)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル