ポテチショックを教訓に カルビーのイモ不足回避策とは

 毎年のように日本列島を台風が襲い、農作物に大きな被害をもたらしている。3年前には、北海道・十勝地方が台風の被害を受けてジャガイモが不足し、ポテトチップスが店頭から消えたことを覚えているだろうか。

 「ポテチショック」と呼ばれた当時の事態を教訓に、菓子大手のカルビーでは、高まる自然災害リスクに備え、ポテチの供給を途絶えさせないための対策を進めている。

水につかったジャガイモ

 どこまでも畑が広がる十勝地方。カルビーと契約するジャガイモ農家の竹川徹さん(51)を訪ねた。竹川さんは大型の機械を操り、いずれポテチになるジャガイモを掘り起こしていた。

 台風19号は東日本の広範囲に大きな被害をもたらしたが、北海道は直撃を免れ、ジャガイモの大半の収穫も終わっていたため被害はなかったという。「今年は平年より収穫量も品質も良い」と胸をなでおろす。

 2016年夏、北海道には台風が相次いで上陸し、農業にも甚大な被害が出た。竹川さんの畑も冠水し、掘り出す前のジャガイモが水につかってしまった。機械も使えなくなり、手でイモを掘った苦い記憶がある。

 北海道産のジャガイモは例年、…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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