G7広島サミットを機に、広島県出身のアーティストたちが、平和への思いを込めた新曲を発表したり、平和をテーマにした音楽フェスを企画したりしている。音楽を通じて平和への願いを共有しようとしている。
尾道市因島出身のロックバンド「ポルノグラフィティ」は広島に思いをはせた新曲「アビが鳴く」を5月31日にリリースした。
曲のタイトルは、ギターの新藤晴一さん(48)がサミットと平和を思い浮かべてつけたという。「アビ」は瀬戸内海で冬を過ごす渡り鳥で、県の鳥に指定されている。「あの夏を語れる者も一人二人と去って」など広島の情景から平和を願う歌詞が続く。
県と協力して広島ゆかりの場所や、人、思い出の写真をSNSで募り、メッセージビデオも制作する。
ツイッターやインスタグラム、県のSNS「日刊わしら」で、「#大切なひろしま」「#応募」の二つのハッシュタグをつけて投稿して応募する。18日まで。「アビが鳴く」の一部は特設サイト(https://www.pornograffitti.jp/25th/
ボーカルの岡野昭仁さん(48)は「大切な故郷広島が、世界にとっても大切な場所になることを願い歌った曲です」とコメントした。
11月12日には広島市西区の広島マリーナホップ第2駐車場で、音楽フェス「PEACE STOCK 78’ HIROSHIMA 2023」が開かれる。呉市の倉橋島出身の歌手島谷ひとみさん(42)や、広島市安佐南区出身のシンガー・ソングライターHIPPY(ヒッピー)さん(42)が発起人を務める。著名アーティストや地元ゆかりの歌手らが集い、1万人規模のフェスとなる見込みだ。
タイトルの「78」は「戦後78年」を意味し、平和に過ごしてきた日々の蓄積とそれがもたらす幸福という思いを込めた。来年は「79」に更新し、広島に加え、長崎、東京、沖縄での開催も企画しているという。
島谷さんは「平和に感謝して、みんなで喜ぶ日があってもいいのでは」と思い立ったという。5月の記者会見で「みなさんも思いはいっぱいある。音楽という武器で思いを共有したい」と語った。
チケットは7月下旬から販売予定。料金は6900円から。小中高生は2千円割引、5歳未満は無料。問い合わせは、主催するPEACE STOCK実行委員会(info@peacestock.jp
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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