マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアで住民票などの交付を受けようとした人に別人の住民票などが発行された問題で、横浜市は7日、9人が計18人分の情報が記載された10枚の書類を受け取っていたと発表した。
市とシステムを提供する富士通Japanによると、トラブルが発生したのは3月27日午前11時34分~43分。住民票や住民票記載事項証明書、印鑑登録証明書が別人に発行された。長時間にわたって大量の印刷処理が続いてシステムに負荷がかかり、印刷の順番を管理する機能に問題が生じたという。
印刷プログラムに「開発上のミス」
同社によると、システムに負荷がかかり、印刷処理の待ち時間が規定を超えて「タイムアウト」したことで作動したプログラムが印刷の順番を管理する機能を解除。そのため、交付の申請者ではなく、その次に申請した人のファイルを印刷したという。本来、タイムアウトが発生すると、申請者の発行の手続きすべてを解除して止めなければならないが、今回は順番の管理機能のみを解除するプログラムになっていたことが問題だったという。このプログラムについては「開発上のミスだった」とした。
市の発表では、被害10件のうち、発行された住民票1枚には個人のマイナンバーが記載されていたという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル