東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブの女性客からマイナンバーカードなどを取り上げるなどして困惑させ、売春させようとしたとして、警視庁はホストの森源太容疑者(20)=東京都杉並区=を売春防止法違反(困惑等による売春未遂)の疑いで逮捕し、8日に発表した。「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
「身に覚えない」容疑を否認
保安課によると、森容疑者は昨年12月~今年1月、客の女性(21)に「売掛金の支払いが終わるまで預かる」と言ってマイナンバーカードと健康保険証を取り上げるなどして困惑させ、同区の大久保公園周辺で売春目的の客待ちをさせようとした疑いがある。
森容疑者は「club GENTLY Tokyo」という店で愛咲抱擁(あいさきほうよう)の名で働いていた。女性は昨年10月、高級シャンパン「エンジェル」(同店での販売価格約78万円)を注文するよう言われ、約50万円の売掛金ができたという。返済のため11月ごろから森容疑者の紹介で性風俗店で働き、12月ごろから大久保公園周辺で売春目的の客待ちを始めたという。
「ホスト言うな」 LINEで警察対策を指示
森容疑者は女性にLINEで「大久保公園は私服警官がいるからしっかり見分けるように!」「LINEとか常に消しとくこと」「ホスト行ってることも言わない」などと指示していた。
今年1月、保安課が女性を売春防止法違反(客待ち)の疑いで現行犯逮捕し、事件が発覚した。
警視庁が大久保公園周辺で今年、売春防止法違反(客待ち)の疑いで逮捕した女性は今回の女性も含めて10人。客待ちの理由にホストクラブを挙げた女性もいたという。(御船紗子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル